消化器内科の対象となる病気
静岡県浜松市のATSUSHIメディカルクリニック、院長の鈴木淳司です。
胃もたれや胸やけ、下痢や便秘など、おなかに関する不調は誰にでも起こり得る症状です。しかし、その原因は一人ひとり異なり、さまざまな病気が隠れている可能性もあります。
そうした「おなかの不調」を専門的に診察してくれるのが消化器内科です。
消化器内科では、胃や腸だけでなく、食道・肝臓・すい臓・胆のうなど、体内の消化器系全体を診ることができます。
たとえば、胃もたれや胸やけ、便秘や下痢、腹痛、吐き気、食欲不振といった症状のほか、健康診断で指摘された数値の異常なども相談可能です。
また、一時的な不調だけでなく、生活習慣病の一部である高コレステロール血症や高尿酸血症、さらには胃がんや肝臓がんといった重篤な病気にも幅広く対応しています。
風邪などの体調不良での受診も可能で、症状が消化器内科の範囲を超える場合は、適切な診療科へ紹介してもらえます。
「体調に不安があるけれど、どこを受診すればいいか分からない」
そんなとき、まずは消化器内科を訪ねてみるのも選択肢の一つです。
慢性化・重症化を防ぐためには

胃の不快感や便通の乱れは、一時的なものと思い込みやすい症状です。
しかし、これらを放置してしまうことで、知らぬ間に慢性化したり、重症化したりすることがあります。
たとえば、ピロリ菌感染による慢性胃炎や、肝機能異常などは、初期にはほとんど自覚症状がないまま進行してしまうこともあります。
また、過敏性腸症候群などの腸の病気は、早い段階で適切に対応することで、生活の質が大きく向上するケースも少なくありません。
消化器内科では、患者様の訴えを丁寧に聞き取りながら、必要に応じて血液検査や内視鏡検査などを行い、根本的な原因を探ります。
病気の早期発見・重症化の予防に加えて、生活習慣の改善に向けたアドバイスも受けられるのが特徴です。
かかりつけ医として定期的に相談できる環境があれば、不調が起きたときにすぐに対応できる安心感があります。
消化器内科は、健康を長く保つためのパートナーとして、生活に寄り添ってくれる存在です。
地域の健康を守るために行われていること

消化器内科の役割は、個人の診療にとどまりません。
地域全体の健康管理にも、大きな役割を果たしています。
たとえば、内視鏡検査によるがんの早期発見を目的とした健診の実施や、生活習慣病予防に関する啓発活動はその一例です。
当院ATSUSHIメディカルクリニックでは、市野健診センターが併設されており、健診から治療・フォローアップまで一貫して受けられる体制が整っています。
また、誤嚥性肺炎の予防や便通のコントロールといった高齢者の健康管理にも力を入れています。
これらは、介護予防や健康寿命の延伸にもつながる取り組みです。
働き盛りの世代から高齢の方まで、誰もが元気に過ごせる地域づくりの一端を担うのが消化器内科の役割です。
病院にかかる前の段階で、異変に気づき、早めに対処できる、そんな“健康の入り口”としても、消化器内科は重要な存在です。
まとめ
消化器内科は、「おなかの病院」と思われがちですが、それだけにとどまりません。
体の中から発せられる小さなサインを見逃さず、病気の予防、早期発見、重症化の防止、そして生活の質の向上に貢献する診療科です。
症状がはっきりしない場合でも、「相談先がわからない」という場合でも、まずは気軽に訪ねてみることができます。
どんな不安にも耳を傾け、丁寧に診察してくれるのが、消化器内科の強みです。
ATSUSHIメディカルクリニックでは、消化器内科専門医が常駐しており、胃腸の不調はもちろん、幅広い健康相談に対応しています。
あなたの健康を長く支える存在として、ぜひ頼っていただければと思います。