標榜科名
静岡県浜松市のATSUSHIメディカルクリニック、院長の鈴木淳司です。
病院やクリニックの看板には「内科・外科・整形外科・眼科・小児科」などと診察をしている科目が表示してあるのを見たことがあると思います。
こちらの名称のことを「標榜科名」といいます。
この標榜科名は、その病院やクリニックの医師が診察できる分野を患者様に伝えるために掲げられています。
さまざまな診療科がありますが、患者様が誤解せずに正しい診療が受けられるよう、この標榜科名をつけるのには医療法で定められたルールがあります。
ただし医院やクリニックを開業する場合、標榜科名は公的機関などが決めるわけではなく、ルールに乗っ取っていれば、専門性にかかわらず、医師自ら決めることができます。
多くの標榜科名を掲げている医院やクリニックの場合、本当はどういう分野を診るのが得意なのか分からず迷ってしまう患者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
以下では、当院ATSUSHIメディカルクリニックの分野である「消化器内科」と「消化器外科」について説明します。
消化器内科と消化器外科の違い
まずは、消化器とは口から肛門までの器官のことを言います。
つまり食べ物を口から摂取、そして栄養素を消化吸収し、消化しきれなかった老廃物を体の外に出すまでの器官で、口、食道、胃、小腸、大腸、肛門までが消化器です。
この消化器の治療をする診療科が、消化器内科・外科です。
同じ消化器を診療していますが、消化器内科では、投薬や点滴など内科的に診断・治療するのに対し、消化器外科では手術での治療がメインとなります。
消化器外科で診療する疾患は、癌(がん)が主であるのに対し、消化器内科では、腹痛・下痢・嘔吐・便秘などいわゆるお腹の調子が悪いときの治療が主になります。
ただし、お腹の調子が悪く、最初は消化器内科で治療を受けていても、手術が必要な病変が発覚した場合は、消化器内科では治療を続けられないので、消化器外科に転科し治療を続けることになります。
消化器内科ではどんな診察をするの
消化器内科では、腹部を中心に不調がある患者様の診察をおこないます。
主な症状としては、腹痛・下痢・嘔吐・便秘などです。
まずは、問診で感じている症状について詳しく聞きます。
消化器疾患の症状は、普段の食事習慣や内容、飲酒・喫煙などの生活習慣にも大きく影響されるので、問診の際に詳しく聞く必要があります。
症状の原因として考えられるものを洗いだし、必要に応じて、採血・レントゲン・腹部エコーなどをおこないます。
検査結果により診断をし、症状に応じた薬を処方、経過観察をおこないます。
消化器外科ではどんな診察をするの
一方、消化器外科の場合は主に胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査をおこないます。
検査時にポリープなどが見つかり、小さいものであればそれを切除(採取)して悪性のものかどうか生体検査に回して調べることもあります。
こういった診察や検査から癌が見つかることも少なくありません。
まとめ
体調を崩したとき、何科に診察に行けばいいのか迷ってしまったり、困ったりした経験は多くの方にあると思います。
内科・消化器内科・呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科など内科だけでもたくさんの標榜科があります。
いざ体調不良になったとき、いったいどの科に診察に行けばいいのか悩んでしまうかもしれません。
しかし迷ったときは複数の診療科がある病院・クリニックに受診してみるのもおすすめです。
特にお腹に症状が出ている場合は、内科とともに消化器内科も診療している病院・クリニックに受診するのがいいでしょう。
浜松市にある当院ATSUSHIメディカルクリニックは、内科・消化器内科の診療だけではなく、内視鏡センターも併設しています。
消化器の疾患の治療には数多くの症例経験があり、胃カメラ・大腸カメラなど検査機器も充実しています。
最近お腹の調子があまり良くないな、など悩みや心配がある方はぜひ当院ATSUSHIメディカルクリニックにご相談ください。