胃カメラ検査前の注意点 ~食事~

静岡県浜松市のATSUSHIメディカルクリニック、院長の鈴木淳司です。
胃カメラ検査を受ける際、胃の中を十分に観察できるようにするため、胃を空にしておくことが必要です。
食べ物が胃に残っていると、カメラでの観察が難しくなり、検査結果が正確でなくなることがあります。
そのため、検査前の準備が非常に重要です。
前日の過ごし方を適切に行わないと、当日に検査が受けられなかったり、検査結果に影響を及ぼしてしまったりすることもあります。
検査前日には、胃を空にするために、夜9時までに食事を済ませておきましょう。
食事内容には特に注意が必要で、揚げ物や炒め物、ラーメン、焼き肉など脂っこい食べ物は避けてください。
脂肪分の多い食品は胃に長時間残るため、できるだけ糖質やたんぱく質中心の軽めの食事にしましょう。
また、食物繊維の多い食材も胃に残りやすいため、わかめやさつまいも、こんにゃく、しらたきなどは避けるようにします。
唐辛子や香辛料を含む食品も、胃粘膜を刺激するため、検査前日は控えた方がよいでしょう。
検査前日に食べ過ぎてしまうと、消化が間に合わず、胃に食べ物が残る可能性があります。そのため、食べ過ぎないように注意が必要です。
胃カメラ検査前の注意点 ~水分~
胃カメラ検査前日には水分制限は特にありませんが、適切な水分補給を心掛けることが大切です。
ただし、夜9時以降の食事制限が始まる時間帯からは、ジュースやコーヒー、牛乳など色のついた飲み物は避けるようにしましょう。
これらの飲み物が胃の中に残ると、検査中にカメラでの観察が不十分になる可能性があるためです。
水やお茶、スポーツドリンクなど、色のついていない飲み物を選んでください。
また、アルコールは胃の粘膜に刺激を与え、検査に影響を与える可能性があるため、前日はアルコールを控えるようにしましょう。
アルコールが胃にダメージを与えることがあるため、少量でも避けた方が安全です。
もし常用薬を服用している場合は、検査前に医師や検査機関で薬の服用について確認を忘れないようにしましょう。
胃カメラ検査後の食事

胃カメラ検査後は、喉に麻酔を使用しているため、検査終了後1時間程度は飲み物や食べ物を摂らないようにしましょう。
この時間帯に食べたり飲んだりすると、麻酔が効いているため、食道ではなく気管に食べ物が入ってしまうことがあるからです。
1時間ほど経過して、麻酔がしっかりと切れて目が覚めたら、少しずつ水分を摂取してみましょう。
もし飲んだり食べたりしてむせたり、吐き気や気分が悪くなったりしなければ、通常通りの食事をしても問題ありません。
しかし、細胞を採取したりポリープを切除したりした場合は、胃に負担をかけない軽めの食事が推奨されます。
胃カメラ検査後に食べるものとしては、消化に良い食事が適しています。
具体的には、お粥やうどん、白身の煮魚、ささみ、脂身の少ない赤身肉、味噌汁、大根・にんじん・かぼちゃの煮物、りんご、バナナ、ヨーグルト、プリン、麦茶、スポーツドリンクなどが推奨されます。
これらの食品は胃に優しく、消化も良いため、検査後の回復をサポートします。
まとめ
胃カメラ検査は、カメラを胃の中に挿入して行うので、検査前に胃を空にしておくことが必要です。
そのため、前日の食事や水分に注意が求められます。
浜松市の当院ATSUSHIメディカルクリニックでは、検査予約時に、検査の日時を記載した用紙と一緒に、検査前の注意点が書かれた説明書をお渡ししています。
その説明書に従って注意点を守り、準備を整えることが大切です。
検査前日には、食事や水分に気をつけることで、よりスムーズに検査を受けることができます。
検査後も、胃への負担が少ない食事を心掛けることで、回復を早めることができます。