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胃カメラ検査後の食事について

投稿日:2025年8月1日 更新日:

胃カメラ検査後、いつから食事をしてもいい?

大腸カメラ検査前におすすめの食事

静岡県浜松市のATSUSHIメディカルクリニック、院長の鈴木淳司です。

胃カメラ検査を受ける前には、胃の中を空にしておく必要があるため、通常は検査前日の夜から飲食を控えます。
そのため、検査を受けた当日の朝は空腹のままで過ごし、検査が終わるころにはお腹が空いているという方も多いでしょう。
とくに初めて胃カメラ検査を受ける方は、「検査が終わったらすぐに何か食べたい」と思うかもしれません。

しかし、胃カメラ検査の直後にはすぐに食事を摂ることはできません
というのも、検査の際には喉に麻酔を施しており、この麻酔が完全に切れてからでないと、誤って食べ物や飲み物が気管に入ってしまう危険性があるからです。
このような誤嚥(ごえん)は非常に危険で、窒息や肺炎の原因になることもあるため、必ず麻酔が切れるまで待つ必要があります。

麻酔が完全に切れるまでの時間には個人差がありますが、目安としてはおおよそ1時間程度とされています。
したがって、検査終了後は最低でも1時間は飲食を控えるようにしましょう。 また、検査内容によってはさらに注意が必要です。

たとえば、胃カメラ検査中にポリープを切除した場合や、ピロリ菌の検査のために胃の粘膜を採取した場合には、胃が一時的にダメージを受けている状態です。
このようなときは、麻酔が切れてからさらに1時間ほど空ける必要があり、合計で2時間ほどは飲食を控えるのが理想です。

麻酔が切れたかどうかの確認には、まず水を少し口に含んでみてください。
飲み込んでもむせたりせず、咳き込むこともなければ、喉の麻酔はほぼ切れていると判断できます。
その上で、ゆっくりと食事を開始するようにしてください。

胃カメラ検査後、食べてはいけないものは?

検査後の食事は、基本的には麻酔が切れていれば普段どおりの食事をして問題ありません。ただし、検査後すぐの空腹状態でいきなり刺激の強いものや脂っこいものを食べると、胃に大きな負担がかかってしまいます。

たとえば、以下のような食品は避けた方が無難です。

  • 辛いもの(カレー、麻婆豆腐、キムチなど)
  • 揚げ物(とんかつ、唐揚げなど)
  • 柑橘系の果物(みかん、グレープフルーツなど)
  • カフェインを多く含む飲み物(コーヒー、緑茶など)
  • 炭酸飲料
  • キンキンに冷えた飲み物
  • アルコール類

これらの食品は、刺激が強く胃の粘膜を刺激するため、検査直後の胃には適していません。特にポリープの切除や組織の採取を行った場合には、再出血などのリスクもあるため、避けるようにしましょう

胃カメラ検査後のおすすめメニュー

胃カメラ検査後の最初の食事には、胃に優しく消化の良いものを選ぶのがポイントです。 以下におすすめのメニューをいくつか紹介します。

  • お粥や軟らかめの白ご飯
  • うどん(つゆは薄めに)
  • 野菜の煮物(大根、にんじん、かぼちゃなど)
  • 白身魚や煮魚
  • 鶏のささみや赤身の肉(脂肪分が少ない調理法で)
  • ヨーグルト、プリン、バナナ、すりおろしリンゴ
  • みそ汁(具は消化に良いものを選ぶ)
  • 麦茶、白湯、スポーツドリンク(冷やしすぎないように)

これらの食品は消化がよく、胃への負担が少ないので、検査後の最初の食事に適しています。調子がよければ、徐々に普段どおりの食事に戻していっても問題ありません。

ただし、検査当日は無理をせず、様子を見ながら食べることが大切です。 無理に食べ過ぎたり、アルコールを摂取したりすることは避けた方がよいでしょう。

まとめ

胃カメラ検査後は、誰しもが「早く食事をしたい」と思うものです。
しかし、検査時に使用された喉の麻酔が残っている間に飲食をすると、誤嚥のリスクがあります。
まずは麻酔が確実に切れたことを確認し、水を少しずつ飲んで問題がないか様子を見てから食事を始めましょう。

また、検査内容によっては胃がデリケートな状態になっていることもあるため、当日の食事は消化の良いものを選び、刺激物や脂っこい食事は避けた方が無難です。
お粥やうどん、煮物などを取り入れると、胃への負担を減らしつつ、しっかりと栄養も摂ることができます。

体調が安定してきたら、少しずつ普段の食生活に戻していきましょう。
ただし、何か異常を感じた場合や胃の痛みがあるときは、すぐに医師に相談してください。検査後の過ごし方を丁寧に心がけることで、体調を崩すことなくスムーズに日常生活に戻ることができます。

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