静岡県浜松市のATSUSHIメディカルクリニック
市野検診センター(人間ドック)、院長の鈴木淳司です。
自覚症状がないにもかかわらず病院へ受診しに行き、検査を受けるのが面倒だと感じることはありませんか。
しかし世の中にはさまざまな病気があり、自覚症状がなくても病状が悪化しているということも実は珍しくはありません。
今回は、自覚症状の有無や胃カメラ検査で見つかる病気などについて詳しくご紹介していきます。
病気と自覚症状の関係性
そもそも自覚症状とは、どのようなものを言うのでしょうか。
例えば、「頭が痛い」「めまい・ふらつきがする」「食後に気分が悪くなる」「寝付きが悪い」などの
自分で気が付くことのできるような症状を自覚症状と言います。
また、いつもと同じ日常生活を過ごしているのにもかかわらず、いつもと比べて違和感があるというのも自覚症状です。
体のどこかが痛くなるということは、なんらかの異常がその場所に起こっている可能性が考えられます。
病状が悪化するにつれて別の自覚症状が現われてくるなど、病気の進行に合わせてそれまではなかった自覚症状が出現する場合もあります。
「早期発見・早期治療」とは自覚症状が全くない、もしくは自覚症状が穏やかな段階で
早めに病気を発見し、本人の負担が少ない状態で治療をおこなうというものです。
特に中高年以降は免疫力が低下しやすく、さまざまな病気が発生しやすくなります。
自覚症状がない場合でも定期的な検査をおこなうことで「早期発見・早期治療」が可能になるのです。
胃カメラ検査で見つかる病気とは
ここからは、定期検査でもよくおこなわれている胃カメラ検査についてご紹介します。
胃カメラ検査(上部消化管検査)では、体の中にカメラを入れて病気が発生していないかを確認します。
胃カメラ検査と呼びますが、検査では胃に加えて食道や十二指腸なども調べることが可能です。
胃には胃酸の分泌によって食物を分解する働きと、分解した食べ物を腸へと運ぶという大きな二つの働きがあります。
胃カメラ検査では自覚症状の有無などを考慮し、人によって調べる場所を調整します。
もし胃に痛みがあるときにはストレスや暴飲暴食などの影響で胃酸の分泌が促進され、胃炎・胃潰瘍などが起こっているかもしれません。
胃カメラでは胃に出血がないか、びらん性胃炎やポリープなどの特徴的な病変が現われていないかを確認します。
その他、目視では分かりにくいような病気やがんの疑いがあるときには、胃カメラ検査中に組織を採取して組織検査をおこなうこともあります。
胃カメラ検査後の治療は?
胃カメラ検査で、なんらかの病気が判明したときにはそれぞれに合わせた治療をおこないます。
たとえば、胃酸が出過ぎて胃が傷ついているようなときには、胃酸の出過ぎを抑える薬(プロトンポンプ阻害薬)や胃粘膜を守る薬(胃粘膜保護薬)を使って治療をおこないます。
また、胃の動きが鈍くなっているときには、動きを整える薬(消化管運動賦活薬)などを使用します。
西洋薬が苦手な方や、さらに効果を実感したい方の場合は、漢方薬を使用することもあります。
胸焼けや胸痛などは、狭心症や心筋梗塞などの病気によっても起こっているかもしれません。
消化管以外に病変があると思われるときには、原因を再調査しそれぞれの治療をおこなう場合もあります。
さらに、がんなどの重篤な疾患が発見されたときには、抗がん剤や外科手術などの治療も必要になります。
まとめ
胃カメラ検査は、自覚症状がないときでも受けるべき検査です。
病気の中には、症状が進行しなければ自覚症状が出ないものもあります。
「早期発見・早期治療」のためには定期的に胃カメラ検査を受けるようにしましょう。
静岡県浜松市の消化器内科で胃カメラ検査を受けたい方は、お気軽に当院までご相談ください。