人間ドック

【初心者向け】知っておきたい人間ドックの基礎知識

投稿日:2021年4月2日 更新日:

静岡県浜松市のATSUSHIメディカルクリニック
市野検診センター(人間ドック)、院長の鈴木淳司です。

定期健診でよく聞く言葉に「人間ドック」があります。
病院や職場で受けている人の話を聞いても、どういうものかあまり想像ができないかもしれません。

今回は、主に初心者向けの人間ドックについての情報をまとめています。
人間ドックについて興味がある方は、ぜひ時間のあるときにご覧ください。

人間ドックとは

人間ドックの由来には諸説ありますが、
「船が帰港してからドック入りして、各種の部品を整備・点検して次の航海に備える」
ことが語源であると考えられています。

つまりは、「体の不調を整備・点検して明日以降も健康的に過ごそう」というものです。
自覚症状のない病気が起こっていたときには、人間ドックによって早期発見・早期治療が可能になります。
とくに40代以降はさまざまな病気にかかるリスクが高くなるため年に1回は人間ドック受ける方がよいでしょう。

人間ドックで行える検査とは

人間ドックで行える検査とは、そもそもどういうものなのでしょうか。
会社などで行われているよくある定期健診は、正式には「法定健診」と呼びます。
法律上、最低限の検査が行えますが、多くの人が気になる症状について詳しく調べることはほとんどありません。

人間ドックでは、法定健診の内容に加えて、ご自身が気になる部分について詳細に調べることが可能です。
検査内容に関しては病院ごとにさまざまですが、当院で行われている人間ドックの検査について代表的なものをご紹介します。

診察

現在気になる症状がないか、検査に関する疑問・質問の相談、検査結果の説明など医師とのやりとりは多岐にわたります。
既往歴や服用中のお薬、アレルギー歴などがあるときには忘れずに伝えるようにしましょう。

血液検査

血液検査では、肝機能、脂質異常症、貧血の有無などを調べることが可能です。
その他の検査と組み合わせて体の状態を判断することもあります。

尿検査

正常な状態では出ないような成分(タンパク質や糖など)が尿中で見つかったときには、腎障害や糖尿病などの可能性があります。

眼底検査

眼底カメラを使って、瞳孔を通じて視神経や血管、網膜などを確認します。
緑内障、網膜剥離、眼底出血などを調べる検査です。

超音波検査

超音波検査では、主に腹部の異常がないかを調べていきます。
腎臓、肝臓、脾臓などの各種臓器について検査を実施していきます。

便潜血検査

便中にある出血の有無を調べる検査です。
大腸がん、大腸ポリープ、消化管に出血する病気の有無などを調べます。

心電図

心臓の動きをグラフに反映する検査です。
不整脈や狭心症、心筋梗塞などの病気が隠されていないかを確認します。

レントゲン

胸部と胃部のレントゲンを撮影します。
胸部では肺炎などの肺疾患がないかを、
胃部レントゲンではバリウムを使って胃の動きを確認します。

上記の内容以外にも、ご本人のご希望に合わせた検査を実施することがあります。

人間ドックで指摘を受けたときには

人間ドックでは、「要治療」「要精密検査」「要経過観察」「異常なし」などの項目によって
検査結果を伝えています。「要治療」では、検査後すぐに医師によって治療方法をお伝えします。
「要精密検査」は病気の疑いがあるものを詳しく調べる必要があります。なるべく早めに受診するようにしましょう。
「要経過観察」は、緊急性を必要とするものではありません。医師の指示通りに定期的に検査を受けましょう。
「異常なし」は、現在のところ健康的な範囲であるため心配する必要はないでしょう。

まとめ

人間ドックは、通常の定期健診ではカバーしていない範囲まで検査できます。
とくに生活習慣病やがんのリスクが高くなる40代からは年に1度は検査を受ける方がよいでしょう。
静岡県浜松市で人間ドックを受けたい方は、ぜひ当院までご相談ください。

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