ブログ 大腸カメラ 院長コラム

検診と診察の大腸カメラ検査の違いはあるの?

投稿日:2025年2月12日 更新日:

検診の大腸カメラ検査でおこなうことは?

大腸カメラ検査は、肛門からカメラを挿入し、直腸から盲腸までの大腸の全部位を観察し、
がんやポリープなどの異常がないか観察していく検査です。
カメラで大腸をくまなく撮影し、検査中はモニターで状態を確認しながら検査を進めていきます。
この大腸カメラ検査は、検診や人間ドックなどのほか、診察時の検査としておこなわれます。
検診では、大腸がんの早期発見やポリープの有無などを中心に観察していきます。
検診時では自覚症状のないことが多いポリープが発見された場合、事前に承諾されていれば、
検査中に切除をおこなうことができます。
また、大腸がんの疑いがある病変が発見された場合は、病理検査をすることもあります。
このように検診の大腸カメラ検査は異常の早期発見目的でおこなわれています。

大腸検査をする院長鈴木

診察時の大腸カメラ検査でおこなうことは?

診察時の大腸カメラ検査も検診の大腸カメラ検査と同じようにおこなわれます。
肛門からカメラを挿入し、大腸の検査をしていきます。
診察時の大腸カメラ検査は、腹痛や便秘、下痢、血便などの症状に伴っておこなわれます。
そのため、症状が出ていることによる病変の確認が重要になってきます。
どちらかと言えば検診時の大腸カメラ検査よりもより詳細に検査を進めていく感じになります。
がんかどうか疑わしい病変が発見された場合は病理検査もおこなわれます。
ポリープがあることによって腹部症状が起こることも多いので、小さいものであればその場で切除します。
このように診察時の大腸カメラ検査は、腹部症状の原因を疑われる病変の確認、ポリープ切除などの治療、
以前に発見された病変の確認のためなどの目的でおこなわれます。

検診と診察の大腸カメラ検査の違いは?

検診と診察の大腸カメラ検査の流れに、特に大きな違いはありません。
検査の目的に違いがあるだけです。
検査自体に大きな違いはありませんが、料金には差があります。
診察の場合、医療保険適応になるので費用は1割~3割負担で済みます。
一方、検診の場合は医療保険適応外になるので、10割自己負担となってしまいます。

検診、診察いずれにせよ検査後のフォローは必要になります。
浜松市にある当院ATSUSHIメディカルクリニックは、クリニックに併設して市野健診センターがあります。
市野健診センターで検診を受けた結果、もしも再検査が必要となった場合でも併設のATSUSHIメディカルクリニックで再検査を受けることができ、その後のフォローも定期的に一貫しておこなうことができます。
他の病院やクリニックでは、検診センターを併設している施設が多くないので、
改めて再検査の予約が必要となります。
その点、当院ATSUSHIメディカルクリニックでは、市野健診センターからの連絡もスムーズなので、
早く再検査を受けることができます。
検診と診察の大腸カメラ検査には大きな違いはありませんが、検査は受けっぱなしにしておくのではなく、
きちんと再検査などフォローすることが大切です。

診察をする院長鈴木

まとめ

カメラを挿入し、大腸を直接観察する大腸カメラ検査では、検診と診察では準備や流れには大きな違いはありません。
しかし、その目的に違いがあり、健診では大腸がん、ポリープなどの病変を早期発見することの意味合いが大きいです。
一方、診察での大腸カメラ検査は、治療中や治療後の病変の経過観察を目的にしておこなわれることが多いです。
いずれの場合でも大腸カメラ検査を受けっぱなしにするのではなく、検査後の医師からの指示はきちんと守るよう心掛け、その後の定期的なフォローも忘れないようにして下さい。

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