人間ドック

詳しく知りたい!「健康診断」と「人間ドック」の違いとは

投稿日:2021年12月16日 更新日:

静岡県浜松市のATSUSHIメディカルクリニック
市野検診センター(人間ドック)、院長の鈴木淳司です。

社会人の多くの方が年に1度、病院や会社で健康診断を受けていらっしゃるかと思います。
病院のなかには健康診断とは別に、人間ドックというメニュー用意されているところもあります。
実は健康診断と人間ドックはそれぞれ検査する内容が異なっています。
今回は、そんな「健康診断」と「人間ドック」の違いについてご説明します。

院長鈴木

健康診断とは

健康診断は、体の異常を早期発見するためにおこなう診察と各種検査のことを言います。
労働安全衛生法という法律において、雇用主は労働者に対して年に1回以上の健康診断を実施しなければならないと規定されていて、これを法定健診と呼びます。

法律上では一般健康診断以外にも、特定健康診査という40~74歳までを対象にしたメタボリックシンドロームについて検査するものがあります。
また、健康に有害とされる業務に従事している労働者に対しては、特殊健康診断という項目も定められています。

一般的な健康診断は、法定健診として下記の項目が対象です。

法定健診の対象


・内科の診察
・身体測定(身長・体重・BMI)
・腹囲測定
・血圧測定
・視力検査
・聴力検査
・尿検査
・胸部X線直接撮影
・心電図検査
・血液検査(貧血、肝機能、脂質、血糖)
※雇用主がいない自営業者や専業主婦などは、市区町村で健康診断を受けられます。

人間ドックとは

法律で定められている健康診断のほかにも、さまざまな検査があります。
人間ドックも健康診断の一種ですが、法的に決められた項目はありません。
法定健診の内容はもちろんのこと、脳検査やがん健診といった特定の病気を発見するための検査もあわせておこなえます。

人間ドックのメリット


詳しく調べられる


気になる症状・病気があるときや、体で調子が悪いと感じる部分がある方は、人間ドックで詳しい検査ができます。
たとえば各種がん、脳の病気、アレルギーの有無なども調べられます。

医師から具体的な説明を受けられる


人間ドックは、検査結果に基づいた医師の説明が受けられます。
法定健診の場合でも、医師から簡単な説明やコメントが受けられます。
しかし、健康に関するさまざまな内容を相談したいときには人間ドックの方が向いているといえます。
健康に対する改善点や生活習慣のアドバイスなども受けられるのがよい点といえるでしょう。

人間ドックのデメリット


基本的には自費


法定健診の場合雇用主や自治体が費用を負担していますが、人間ドックの検査費用は基本的に自費です。
ただし、健康組合などによっては一部費用を補助してもらえることもあるでしょう。

早期発見には人間ドックがオススメ

病気を早期発見・早期治療したいときには、人間ドックがオススメです。
がんの初期症状は無症状であることが多いため、定期的に人間ドックを利用するとよいでしょう。
とくに40代以降はさまざまな病気にかかるリスクが高くなるため、年に1回の人間ドックが望ましいでしょう。

まとめ

健康診断と人間ドックは、どちらも健康を調べるための検査ですが、法律で決められている健康診断は法定健診と呼ばれており、検査項目が決まっています。
一方人間ドックは、自分が気になる場所や調子の悪い箇所を詳しく検査できるというメリットがあります。
医師からの説明や改善に向けたアドバイスも受けられるため、健康が気になるときや40代以降の方は年に1回の定期的な人間ドックがオススメです。

静岡県浜松市にある当院では、ご要望に合わせて3つの人間ドックコースとミニドックを準備しております。
健康状態を詳しく調べたいとき、調子が悪いと感じるときにはぜひご利用ください。
バリウムが苦手な方には胃カメラへの変更もオススメです。
オプション検査も多数取り揃えておりますので、気になる部位や疾患などがあるときにはお気軽にご相談ください。

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