静岡県浜松市のATSUSHIメディカルクリニック
市野検診センター(人間ドック)、院長の鈴木淳司です。
焼き芋など食物繊維が多い食材を食べた後に一時的におならが出るのはよくあることですが、とくに原因が思い浮かばないのにおならがよく出るときにはどのような問題が考えられるのでしょうか。
ここでは、おならがよく出る原因や病院を受診するタイミングを紹介します。
日常的におならがよく出ると感じるときや、臭いのキツイおならに悩んでいるときにはぜひ参考にしてください。
目次
おならが出る原因は?
ここからは、おならがよく出る、おならの臭いが気になるときの代表的な原因について確認していきましょう。
食生活
肉や卵などのタンパク質がメインの食生活は、腸内で悪玉菌を増やしやすい食材のため、どうしてもおならが出やすくなってしまいます。
とくに脂肪分が多い肉類などの場合には消化に時間がかかってしまうため、おならが臭くなりがちです。
他には焼き芋などの食物繊維が豊富な食べ物も、腸内に留まりやすくなるため注意が必要です。
さらにビールなどの炭酸飲料を飲んだときにも、炭酸に含まれている二酸化炭素の影響でおならが出やすくなります。
腸内環境の乱れ
腸内細菌は、主に善玉菌と悪玉菌に分類できます。
おならの原因は、腸内細菌が食べ物を消化するときに発生するガスです。
腸内に善玉菌が多いときには、おならが出てもあまり臭いを感じることはありません。
しかし、悪玉菌の方が善玉菌よりも多くなると、臭いおならとなってしまうのです。
自律神経の乱れ
慢性的なストレスや睡眠不足が続いてしまうと自律神経のバランスが乱れやすくなります。
そうなると胃腸の働きが悪くなり、消化不良となるためおならが出やすくなります。
まずは生活習慣を見直そう
おならがよく出るときには、まずは生活習慣の見直しが大切です。
バランスのよい食生活
食事はよく噛むことで胃腸に運ばれたときの消化や吸収を助けます。
短時間で食事を済ませずにゆっくりとよく噛んで食べるように心がけましょう。
また暴飲暴食は控えて腹八分目の量を食べるのも大切です。
肉や卵といった動物性食品ばかり食べずに、野菜や海藻類なども含めたバランスのよい食生活を心がけましょう。
腸内環境を整える
便秘になりやすい人は、腸内の善玉菌が不足しているかもしれません。
慢性的に便秘がある方は、まずは便秘の解消を目標にしてみましょう。
善玉菌を増やすためには、ヨーグルトなどの乳酸菌を積極的に食べましょう。
オリゴ糖や食物繊維なども腸内環境を良好に保つためにおすすめの成分です。
早寝早起き
不規則な生活は自律神経が乱れる原因になってしまいます。
とくに夜更かしなどによって昼夜逆転の生活が続いている方は、早寝早起きを心がけて健康的な生活を目指しましょう。
また、慢性的に寝不足が続いているときには、十分な睡眠時間を確保するのも大切です。
おならが長引くときは消化器内科を受診しよう
生活習慣を見直してみても、おならの回数が変わらないときには病院の受診を検討してみましょう。
「おならの回数が増える」、「おならの臭いがくさくなる」という症状は胃腸になんらかの病気があるときにも見られる症状です。
おならの症状が気になるときには、消化器内科を受診して詳しい検査を受けてみるとよいでしょう。
まとめ
おならの原因は、主に食生活・腸内環境の乱れ・自律神経の乱れです。
おならの回数が増えたときや、おならの臭いが気になったときにはまずは生活習慣を見直してみましょう。
食生活や腸内環境、睡眠時間などを見直してみても気になる症状が続いているときには、胃腸になんらかの病気が隠れているかもしれません。
静岡県浜松市にある当院では、一般的な消化器内科に加えて各種検査も実施しています。
おならの症状にお悩みのときには、消化器の検査がおすすめです。
ぜひお気軽にご相談ください。