内視鏡検査 消化器内科 院長コラム

食欲不振が続いているなら、消化器内科へ

投稿日:2023年3月7日 更新日:

静岡県浜松市のATSUSHIメディカルクリニック、院長の鈴木淳司です。

なんとなく食欲が出ないときは誰にでもあるのではないでしょうか。
しかし、食欲不振が続くときにはなんらかの病気が隠れていることも考えられます。

ここでは、病院を受診した方がよい食欲不振の症状や、食欲不振に関する各種病気について紹介します。
具体的な検査や治療方法についても紹介するので、食欲不振が続いている方は受診の参考にしてみてください。

病院を受診すべき食欲不振の症状

何日も食欲不振が続く
・食欲不振による体重減少
・食欲不振に加えて、発熱や嘔吐、下痢などの症状

日常的に身近な症状である食欲不振ですが、上記のような症状がみられるときには、病院を早めに受診しましょう。
とくに高齢者の場合は、食欲不振から低栄養状態となり寝たきりの原因となってしまうため、速やかに当院までご相談ください。
また現在治療中の病気や服用中の薬がある方は、受診時に医師までお伝えください。

食欲不振に関連する病気

ここでは食欲不振が症状としてあらわれやすい代表的な病気について紹介します。

・慢性胃炎
胃に慢性的な炎症が起こる病気です。胃酸の分泌量が減少するため、食欲不振の症状があらわれます。
食欲不振の他に、げっぷや吐き気、腹部膨満感、胃もたれなどの症状がみられることもあります。

・胃潰瘍、十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の粘膜がただれてしまう病気です。通常は食べ物を消化すべき臓器に傷がついてしまい食欲が低下します。
食欲不振の他には、みぞおちの痛み、胃もたれ、吐き気などの症状がみられることもあります。

・胃がん
初期の胃がんは自覚症状がほとんどなく、進行した胃がんは胃の働きが低下してしまうために食欲不振の症状があらわれます。
食欲不振の他には、胸焼け、吐き気、みぞおちの痛みなどの症状がみられることもあります。
また出血があるときには、黒色の便や吐血、下血などの症状もみられるかもしれません。

食欲不振の検査・治療方法

食欲不振の症状があるときにする代表的な検査方法と治療方法について紹介します。

食欲不振があるときの検査方法

・血液検査
採血により血液を抜き、さまざまな成分を検査する方法です。                        血液には多くの情報が含まれているため、各種病気の発見に有用です。

・レントゲン検査
胃腸の働きを観察できる他にも、便やガスがお腹に溜まっていないかなどを調べられる検査です。

・超音波検査
胃や大腸以外に肝臓、膵臓(すいぞう)、脾臓(ひぞう)、胆のうなどの各種臓器を調べられる検査です。
検査した部分の臓器に病気があるかどうか確認できます。

胃カメラ
内視鏡を使って、食道や胃、十二指腸を直接観察できる検査です。
慢性胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がんなど各種病気を発見できる検査です。

食欲不振があるときの治療方法

・生活習慣改善の指導
睡眠不足や暴飲暴食などの不規則な生活を続けていると、自律神経が乱れやすくなり食欲不振の症状があらわれやすくなります。
問診で改善すべき生活習慣が判明したときには、症状の悪化を防ぐために、生活習慣の改善に向け指導しています。

・薬物治療
病気の原因が特定できたときには、その病気に合わせた薬を使って治療します。
たとえば胃潰瘍の場合は胃酸の分泌量をおさえる制酸剤や、胃の粘膜を守ってくれる胃粘膜保護剤、胃腸の動きを整える運動機能改善薬などです。
またそれぞれの症状にあわせて漢方薬などを使うこともあります。

まとめ

よくある症状だと思われがちな食欲不振ですが、それと併せてなんらかの体調不良も続いているときには、別の病気が隠れている可能性もあります。
静岡県浜松市にあるATSUSHIメディカルクリニックでは、胃カメラなど複数の検査により病気の原因を特定して適切な治療方法をご提案いたします。
食欲不振が気になる方は、いつでもご相談ください。

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