静岡県浜松市のATSUSHIメディカルクリニック
市野検診センター(人間ドック)、院長の鈴木淳司です。
年齢を重ねるにつれて、気になる病気といえばやはり「がん」ではないでしょうか。
日本人の死因第一のがんは、適切な検査を定期的に受けることで早期発見・早期治療が期待できる疾患です。
今回は、がんの中でも定期健診で発見できる可能性がある
「胃がん」の検査について紹介します。
バリウム検査とは
胃を検査する方法には、主にバリウム検査と胃内視鏡検査があります。
それぞれの特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここではまず「バリウム検査」について紹介します。
バリウム検査の特徴
一般的な健康診断でよくおこなわれているのが「バリウム検査(胃透視検査)」です。
バリウムという造影剤を服用してから、胃全体に薄くバリウムを広げて、炭酸ガスで胃を膨らませます。
その後レントゲンを使うことで、胃の形や胃の表面の形などについて確認できるという検査方法です。
バリウム検査は、胃全体の形を確認しやすいという特徴があります。
しかし、レントゲン撮影のため白黒画像であり細かな色の変化を確認するのには向いていません。
バリウム検査の注意点
バリウム検査では、「検査中にゲップはしないでください」と言われます。
これは、炭酸ガスで胃を膨らませて検査しているため、ゲップしてしまうと胃が縮んでしまって適切に検査できなくなるためです。
またバリウム検査後には、下剤を服用してバリウムを24時間以内に体外へ排出しなければなりません。
体内にバリウムが残ってしまうと、水分がバリウムに吸収されて便秘のような状態になる場合もあります。
そのような状態で数日間経過すると消化管穿孔や腸閉塞などが起こってしまうかもしれないためです。
胃内視鏡検査とは
ここでは、胃内視鏡検査について紹介します。
胃内視鏡検査の特徴
小型のカメラ(内視鏡・胃カメラ)を使って、体内を直接観察できるのが「胃内視鏡検査(胃カメラ検査)」です。
患部を直接胃カメラで確認しているため、わずかな色の違いや凸凹とした隙間などの細かい部分を確認できる検査です。
口や鼻から体内に挿入するため、胃だけではなく食道の状態についても観察できます。
胃内視鏡検査の注意点
口からカメラを挿入する場合には、喉に痛みを感じるかもしれません。
また検査費用はバリウム検査に比べると高額になりがちです。
胃がん検診したいなら
胃の検査は主にバリウム検査と胃内視鏡検査がありますが、胃がん検診をしたいときには、とくに胃内視鏡検査がおすすめです。
バリウム検査だけでは分からないような色の違いや、組織の隙間などの細かな場所までしっかりと観察できるため、とくに自覚症状に乏しいような初期の胃がんについて早期発見・早期治療が期待できます。
定期健診などでバリウム検査を受けたけれど、詳細な検査が必要だといわれたときにも内視鏡検査がおすすめです。
胃内視鏡検査が気になるときには、いつでも当院までご相談ください。
まとめ
胃の検査として代表的なものは「バリウム検査」と「胃内視鏡検査」です。
それぞれに特徴や注意点はありますが、とくに胃がんが気になる方は「バリウム検査」だけではなく「胃内視鏡検査」も受けてみるとよいでしょう。
とくに年齢を重ねている方は一年に一回の検査で、自覚症状に乏しいような初期の胃がんについての早期発見・早期治療が期待できます。
当院では、胃カメラ挿入時の痛みや違和感を減らすために鎮静法を一から見直しました。
苦痛が少なく適切な検査が受けられるような「鎮静法を利用した経口内視鏡検査」を実施しています。
快適に検査を受けていただけるように努めていますので、胃がんが不安な方や精密検査を受けてみたいときには、静岡県浜松市にある当院までお気軽にご相談ください。
胃内視鏡検査と大腸検査の同日検査も可能です。